▽贅沢品への課稅で社會の不公平な分配を調整へ
贅沢稅や贅沢品にかける消費稅は、政府が生産と消費を調節し、社會の富を再分配する手段として、世界各國で広く適用されている。米國では3萬ドル以上の車に10%の贅沢品稅を、スウェーデンでは20-25%の消費稅を課稅している。政府が消費を奨勵しない贅沢品などの商品の価格は課稅後何倍にも跳ね上がる。最近、臺灣では贅沢稅に関する議論が取り沙汰されている。課稅対象は高級車、高級住宅、寶石類などで、今年末には法案が提出される見通しだ。
全國政治協商委員會委員で天津市華僑連合會副主席の潘慶林氏は、「一番いいものではなく、一番高いものにこだわる。現在、中國人は『食』や『使う物』、『贈り物』など何にでも贅沢を追求している。これはあまり良い現象ではない。贅沢稅や贅沢品稅が、消費の合理的な調整や社會の不公平な所得分配の調節にある程度役立つかもしれない。一部の贅沢な消費に稅金をかけることは、消費を調整、間接的には所得分配を調節するひとつの手段として、國民の資質を高める大きな役割を果たす」と言及する。
北京市政治協商委員會委員で中央財経大學稅務學院副院長の劉桓氏によると、贅沢品の品目は非常に多いとし、特殊な品目の消費を抑えようとするなら、贅沢品への課稅のほかに、環境基準など他の要素も考えられる。例えば、高級車についてはすでに購入稅、消費稅などいくつかの稅が課されており、燃料費も上がっている。こうした點が車の消費を左右していることから、今のところ新たな稅を課す條件が整っていない。また、贅沢品稅の課稅は慎重にならなざるを得ない。海外の高級ブランドに贅沢品稅を課稅すると、貿易摩擦が起こりやすいからだ。それならまだ循環型経済、省エネ?環境保護に関する環境稅を考えたほうがいい。燃料を食う車に環境稅を課稅すると同時に、國産車と外車を同一視するよう注意しなければならない。
「人民網日本語版」2010年11月24日