中華人民共和國國務院報道弁公室 2010年12月?北京

前書き

中國は、世界最大の発展途上國であり、アフリカは発展途上國が最も多い大陸である。中國とアフリカの人口は、世界の3分の1以上を占めており、経済発展と社會進歩を促すことは、中國とアフリカがともに直面している課題である。 長年にわたる発展過程において、中國とアフリカは、十分に雙方の資源條件と経済構(gòu)造などの面における相互補完を発揮させ、平等な関係、実効の追求、互恵共栄、共同発展の原則に基づき、引き続き経済貿(mào)易関係の強化を行い、互恵?ウィンウィンの実現(xiàn)に盡力している。実踐が立証しているように、中國とアフリカの経済貿(mào)易関係が雙方の共通の利益に合致し、アフリカの國連ミレニアム開発目標（MDGs）の実現(xiàn)に役立ち、中國とアフリカがともに繁栄し進歩できるよう促すものである。 20世紀50年代の中國とアフリカの経済貿(mào)易関係は、貿(mào)易と対アフリカ援助に重きを置いていた。雙方の努力の結(jié)果、協(xié)力分野は絶えず拡大し、協(xié)力內(nèi)容も日を追うごとに豊富になった。特に2000年の中國?アフリカ協(xié)力フォーラム発足後は、雙方の経済と貿(mào)易協(xié)力が、さらに強化され、また、活発になった。貿(mào)易、投資、インフラ整備、能力の育成を全面的に推進し、金融、観光などの分野の協(xié)力関係をちくじ拡充させ、さまざまなレベルや広域における?yún)f(xié)力枠組みを形成し、新たな歴史的出発點に立ったといえる。 中國とアフリカの経済貿(mào)易は、南南協(xié)力の重要な構(gòu)成部分であり、南南協(xié)力に活力を注入し、発展途上國の國際政治経済における地位を向上させるようにし、公正かつ合理的な國際政治経済の新秩序を構(gòu)築する上で、重要な役割を果たしている。中國もその他の國や國際組織とともに、アフリカ諸國との折衝や協(xié)調(diào)関係を強化し、協(xié)力してアフリカの建設に參加し、アフリカの平和と発展、そして進歩を促すよう願っている。

一、バランスのとれた貿(mào)易の発展を促進

貿(mào)易は、中國とアフリカの経済貿(mào)易協(xié)力のもっとも基本的な形である。中國とアフリカ関係の発展と交流の増加に伴い、中國とアフリカの貿(mào)易の規(guī)模は、日増しに拡大している。1950年における、中國とアフリカとの貿(mào)易額はわずか1214萬ドルにとどまっていたが、1960年には1億ドル、1980年には10億ドルを超えるものとなった。2000年には100億ドル以上の大臺に乗り、その後、中國とアフリカ諸國との貿(mào)易は急速に成長する勢いを呈した。2008年には1000億ドルを突破し、そのうち、中國の対アフリカ輸出額は508億ドルで、アフリカからの輸入額は560億ドルにのぼった。2000年から2008年までの、中國とアフリカの貿(mào)易額の年間平均伸び率は33.5%に増え、中國の対外貿(mào)易総額に占める比率は2.2％から4.2%に上昇し、アフリカの対外貿(mào)易総額に占める比率は3.8％から10.4％まで増加した。2009年には世界的な金融危機の影響で、中國とアフリカの貿(mào)易額は910億7000萬ドルに下がったが、當時、中國はアフリカの第１の貿(mào)易パートナーとなった。世界経済の回復に伴い、中國とアフリカの貿(mào)易もめざましい回復と発展の傾向が現(xiàn)れた。2010年1月から11月までの中國とアフリカの貿(mào)易額は1148億1000萬ドルに達し、同期比伸び率は43.5％となった。

規(guī)模の拡大と同時に、中國とアフリカの貿(mào)易構(gòu)造もちくじ最適化され、雙方は、市場において比較的優(yōu)位性のある製品を、お互いの市場に進出させることができるようになった。20世紀80年代から90年代にかけての主な対アフリカ輸出品は、軽工業(yè)製品、食品、化學工業(yè)製品、特産品?畜産物などであった。2000年以降は、機械設備、自動車、電子製品など電子機械製品の輸出がいちじるしく伸び、商品の質(zhì)や技術の面でも大いに向上した。現(xiàn)在、中國の対アフリカ輸出品の中で、電子機械製品が占める割合はすでに50%を超えている。アフリカから中國に輸出されているものでは、かつては、主に綿花、リン酸塩など第一次産品であった。しかし、近年は、アフリカの鋼材、銅材、化學肥料、電子製品などの工業(yè)製品も次々に中國市場にもたらされるようになった。同時に、アフリカの農(nóng)産物の対中輸出も急増した。エジプトの柑橘類、南アフリカのワイン、ガーナのカカオ、ウガンダのコーヒー、チュニジアのオリーブオイル、エチオピアのゴマなどの特産品は、中國の消費者の間でもよく知られるようになり、好まれている。國際金融危機の影響を受け、2009年のアフリカからの輸入量はいくらか減少したが、農(nóng)産物の輸入は25%増であった。 長年、中國は互恵共栄の原則を遵守し、貿(mào)易の利便化を進め、その中で中國とアフリカの貿(mào)易の総合的バランスのとれた発展を促してきた。中國はすでにアフリカの45の國と二國間貿(mào)易協(xié)定を締結(jié)しており、稅関、稅務、検査、検疫などの分野において協(xié)力関係を築き、中國とアフリカの貿(mào)易発展のために望ましい條件をつくり上げた。アフリカ諸國からの対中輸出の拡大をサポートするため、2005年から中國は、アフリカの後発発展途上國に対中輸出のゼロ関稅政策を適用することになった。2010年7月までに、この政策の恩恵を受けた商品は、4700品目以上にのぼり、今後は『中華人民共和國稅関輸出入稅則』に含まれるすべての関稅品目の95%の商品に適用されることになっている。ゼロ関稅政策のもとで、該當するアフリカの商品の対中輸出が急増している。2005年から2010年6月末までに、ゼロ関稅の特典の実施でアフリカからの輸入商品は累計13億2000萬ドルにのぼり、農(nóng)産物、皮革、石材、繊維製品?アパレル、機械部品、ベースメタル、木製品などを含むことになった。中國は、アフリカ商品展示會の開催、アフリカ製品展示即売センターの設立、さらには、展示ブースの費用を減免するなどの優(yōu)遇措置により、アフリカ企業(yè)の中國市場開拓をサポートしている。 現(xiàn)在、中國とアフリカは、共に工業(yè)化、都市化の途上にあり、市場ニーズは旺盛で、中國とアフリカの貿(mào)易は大きな潛在力を秘めている。中國からすれば、アフリカの原油、鉱産物、鋼材、農(nóng)産物などの対中輸出は、中國経済の発展や國民生活のレベルアップに積極的な役割を果たしている。アフリカにとって、中國の産業(yè)と技術は、アフリカの発展に必要なものであり、また、中國の巨大な市場もアフリカの商品に多大な発展スペースを提供している。特に、経済が持続的かつ急速に発展している中國は、アフリカにとって資源製品を輸出する安定した市場となっている。また同時に、良質(zhì)で安価な中國製品がアフリカに輸入されることで、アフリカ諸國の民衆(zhòng)の生活レベルの向上を支援することができ、また、アフリカの一部の國のインフレを抑制し緩和させることにもプラスとなっている。