中國企業(yè)は資産を買収される側(cè)から買収する側(cè)へと変わりつつある。中國社會科學院世界経済?政治研究所がこのほど発表した「2011年世界経済情勢の分析と予測報告」によれば、ここ數(shù)年、中國は依然として海外直接投資を積極的に引きつけているが、中央國有企業(yè)を筆頭とする中國企業(yè)の海外進出も著しく加速しており、とりわけエネルギーを主とする採掘業(yè)の対外直接投資は目覚しいという。しかしその一方、「中國企業(yè)自體に多くの問題が存在するだけでなく、投資環(huán)境というものはいつも大きな投資リスクをはらんでいるため、中國の企業(yè)家たちは常に冷靜さを保たなければならない」とも指摘する。
M&A額は世界2位
金融危機以降、世界の海外直接投資の規(guī)模は著しく萎縮しているが、中國をはじめとする新興國の対外直接投資は逆に活発化している。中國石油天然ガス(ペトロチャイナ)、中國石油化工(シノペック)、中國海洋石油(CNOOC)、寶鋼集団、中國アルミニウム(CHINALCO)など中國の大型國有企業(yè)の絶え間ない動きに世界は刮目しており、2010年も世界の採掘業(yè)界におけるこれらの中國企業(yè)の投資活動は大きな注目を集めた。中國企業(yè)の05年初頭から10年上半期までの海外鉱業(yè)資産買収件數(shù)は91件、総額319億ドルであった。
中國社會科學院世界経済?政治研究所の張金傑副研究員は、中國はいま「投資発展軌跡學説」のいう第3段階にあると指摘する。つまり、海外からの直接投資の伸びが減速する一方、中國企業(yè)による対外直接投資の伸びは加速しているのだ。同學説は英経営學者のジョン?ダニング氏が打ち立てたものであり、海外直接投資の流入と流出の関係を説明している。
JPモルガンによれば、10年上半期、中國が買収側(cè)となったM&A取引額は米國に次いで世界2位であった。中國の対外直接投資額は03年の時點ではわずか28億ドルであったが、現(xiàn)在は400億ドル余りに達し、年平均70%以上の伸び率で増えている。