ホワイトホースでの共同記者會見に臨む胡錦濤主席とオバマ大統領

中國の胡錦濤主席は、18日から21日までの日程で米國を公式訪問している。中米両國は現地時間19日、共同聲明を発表し、互恵的経済関係を全面的に構築する方針を明らかにした。中國社會科學院の世界経済?政治研究所國際貿易研究室の宋泓主任はこれについて、「中米が経済貿易で実務協力を進め、『目に見え、手探りできる』利益を追求し、雙方が今後より多くの具體的な協力を行うことを示している」との見方を示した。

宋泓氏は中米共同聲明について以下のように分析した。

「目に見える」実務協力の成果をできるだけ早く得ることは、中米の経済貿易関係にとって非常に大きな推進力になるが、世界で最も影響力のある國同士として、雙方はより広い視野で戦略的な協力を進めなければならない。大國の関係は単純に利益面の協力だけでなく、長期的な戦略関係も考慮する必要がある。

人民元が特別引き出し権（SDR）の構成通貨に加わることに関する記述は中米共同聲明の見どころの一つで、米國はSDRの構成通貨に人民元が加わることへの中國側の取り組みを支援する姿勢を示している。これは人民元の國際化を進めるのに有利であると同時に、米國などの西側諸國が人民元の國際地位の向上を受け入れ、推進することを検討していることを示す。