日本の第一原子力発電所事故から一週間が経過しようとしている。原子力専門家の多くは日本のとるべき選択肢は限られているが、目下のところコンクリートによる原子爐封鎖は時期尚早であり、卻って狀況の悪化を招くといっている。
「非現実的」
地震と津波による第一原子力発電所の事故発生以來、日本の政府と東京電力はさまざまな方法で原子爐の溫度を下げようと努力しているが、構內の放射能レベルが高すぎるなどの原因によりうまくいっていない。一部メディアやアナリストからは、舊ソ連のチェルノブイリ発電所に倣い、コンクリートで「石棺」を作り全體を封鎖してはどうかという意見も出ている。
米國ニューヨーク市立大學シティカレッジ物理學教授の加來道雄氏もこの封鎖案を支持している。彼は自ら司會を務めたテレビ番組で原子爐と燃料棒プールの封鎖がここ數日、遅くとも數週間のうちに必要になり、日本はすぐにこの準備に著手しなければならないと述べている。
これらの提案について、日本政府と東京電力は目下のところコンクリートによる原子爐「石棺」封鎖は時期尚早であるとしている。18日の記者発表では、この提案に対し日本原子力安全保安院の西山英彥氏は「まだ現実的な選択肢として認識していない」といっている。
東京電力のある幹部は、コンクリートによる原子爐封鎖の可能性は排除できないが、まだその可能性は小さい。現段階では原子爐の溫度を下げることを優先したいといっている。
「リスク」