「リスク」
一部専門家によれば、封鎖にもリスクは殘る。米國オハイオ州フランシスコ會スチューベンビル大學放射能技師アレックス氏は福島第一原子力発電所とチェルノブイリは狀況が異なるといっている。放射性物質の漏洩を防ぐために第一原子力発電所の原子爐の外側に多くの保護層が設置してあり、原子爐に大量のコンクリートやその他の材料を投入すると原子爐の圧力容器を破壊してしまい、更に多くの放射性物質が漏れ出す危険性がある。
アレックス氏は以前チェルノブイリに居住し、長期にわたってチェルノブイリの事故を研究してきた。「ヘリコプターで高所から數トンもの材料を投下し破壊したのだ、ひどいやり方だ。日本にはよくよく考えてほしい」
1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4號機原子爐は爆発した。この爆発により30人が現場で死亡、8トンを超える強い放射性物質が漏洩した。アレックス氏は舊ソ連はこの年、ヘリコプターで數千トンの砂と建築材料を使って原子爐を封鎖したといっている。
米國ノースイースタン大學のエルマー?ルイス氏は、この封鎖にはほかのリスクも潛んでいると指摘する。封鎖で放射能漏れを防止することができるが、この物質と外界を遮斷しても內部で燃料棒プールは水溫を上昇し続けるだろう。蓄積された熱量はいつかプールのコンクリート底を破壊し、放射能漏れをもたらすと考えられる。
「希望」