リビアで現地時間19日、仏、英、米などの國による軍事攻撃が始まった。リビアの原油供給や今後の生産量は大きな打撃を受けると見られる。
『BPエネルギー統計2009年版』によると、リビアの原油の確認埋蔵量は57億トンに達し、アフリカで確認埋蔵量が最も多い國となっている。原油生産量は1日あたり180萬バレルで、ナイジェリアとアルジェリアをわずかに下回り、アンゴラとスーダンを大きく上回っている。
もしリビアの政局の動揺が長引けば、國際エネルギー機関(IEA)が予測したように、その原油輸出は中斷することが考えられる。原油輸入大國である中國は、その他の國からの原油輸入を増やすことで穴を埋めるしかない。ただ、昨年の中國のリビアからの原油輸入量は約700萬トンで、原油輸入量全體に占める割合は約3%にとどまっており、リビア情勢の悪化が中國に及ぼす影響はそれほど大きくないと見られる。
石油施設が他國の統制下に置かれたり、破壊されたりすれば、リビアのエネルギー供給が長期的に低迷狀態に陥る可能性も出てくる。
そうなると、リビアにいくつかの石油協力プロジェクトを持っている中國石油大手の中石油は、契約內容の変更や利益配分などで不利益を被ることにもなりかねない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月21日