いまや中國の北京や上海では、ルイ?ビトン、エルメスのお店もあるし、世界じゅうのグルメも味わえる時世であるが、高見さんは多人數一部屋の安宿に泊まったりして、この難事業のスタートを切ったのである。そして、さらに大同というところは、前世紀には日本が石炭を採掘するために來ていたところでもあり、地元の一部の人たちの間には日本人に対する不理解もあったらしい。こうしたもろもろの曲折を乗り越えてこの事業をやりとげてのである。
中國のテレビで毎年「中國に感動をもたらした人たち」という企畫があり、日本人の弁護士もひとり表彰されていたが、高見さんのような人も選ばれてよいのではないかと思っている。
私見ではあるが、できればこの本を大同や中國西部の図書館にも贈呈してより多くの中國人に知ってもらいたいと思っている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月28日