博鰲(ボアオ)アジアフォーラム副理事長で元中國國務院副総理の曽培炎氏は、「博鰲アジアフォーラム年次総會會報」に寄稿した文章で、「包容的発展とは、すべての人が平等な機會を持ち、成果を共有できる発展であり、各國?各民族に利益が享受され、共同で進歩する発展であり、各種文明が相互に浸透しあい、共に発達していく発展であり、人と自然が調和する持続可能な発展である。アジアの持続可能な発展を実現するためには、このような発展方式を選ぶよりほかない」と指摘した。
曽培炎氏は、世界経済の厳しく複雑な狀況がこれを証明していると述べた。世界経済は衰退から抜け出し、回復に向かっているように見えるが、今回の金融危機が生み出した問題はまだ解決されておらず、景気回復の過程では多くの制約を受け、成長動力が不足するため、景気回復の道は不安定なものになるという。
曽培炎氏は、高い経済成長率を維持している発展途上國であっても、金融危機がそれらの國の経済や社會に與えるネガティブな影響は深刻かつ長期的なものであると指摘した。
アジア開発銀行は2011年度のレポートの中で、金融危機により生活レベルの向上は大幅に遅れ、貧困人口を減少させようと取り組む國家は多くのリスクと困難に直面することとなったと報告した。