東日本大震災の影響で、日本企業は次々と生産を停止し、日本製品を扱う山東省內の販売業者でも入荷が一時中斷した。日本からの輸入品は供給が逼迫したことから価格が上昇し、その波紋は多くの産業に及んだ。震災から3カ月が過ぎた現在、日本の自動車?カメラメーカーなどは次々と生産を再開しており、市場の狀況も緩和しつつある。山東商報が伝えた。
▽飲食業
原発事故で最も大きい打撃を受けたのは、海鮮市場だろう。放射性物質漏れ事故の影響が薄れるにつれ、山東省の海鮮市場も徐々に活発さを取り戻している。バイキング式のレストランでも生鮮料理エリアの前に客が戻り、日本食レストランの売上高も過去2カ月に比べて3割増となった。
上井日本料理店の店長である徐さんは、「売上げがやや好転したのは最近になってからです。原発事故の後、この店の海産物は全て大連や福建省でとれたものだと説明しましたが、ここ2カ月間は來客數が激減しました。最近になって世間がこの問題にそれほど敏感ではなくなり、來客數も徐々に増えています。売上げも過去2カ月に比べ、約3割増になりました」と述べる。