「低、小、散(低級(jí)、小型、分散)」の溫州製造業(yè)は數(shù)年前に既に下り坂をたどり始めたが、今年は労働力不足、経営コストの高さで、企業(yè)経営の難しさが一層際立っている。溫州経済モデルの研究者は次のようにみている。「3不足2高」(「資金不足」、「電力不足」、「人で不足」と「高いコスト」、「高い稅負(fù)擔(dān)」を指す)が、一方で溫州のローエンド製造業(yè)を容赦なく淘汰(とうた)しており、他方で溫州経済モデルの変革を加速するだろう。溫州の特殊な金融環(huán)境の規(guī)範(fàn)化と改善を行えるならば、「脫製造業(yè)」も悪いわけではない。
溫州のある中型アパレル會(huì)社の責(zé)任者葉氏は、今年は1000人の労働者を募集するつもりで、平均賃金は1800元(1元=約12円)から2500元とし、しかも會(huì)社は宿舎、食事、休暇などの従業(yè)員福利も提供していた。しかし応募したのはわずか200人足らずで、本當(dāng)に殘って勤務(wù)したのはたったの100人余りだった。受注をこなすために、やむなく大部分の注文を他の企業(yè)に回して加工した。葉氏は次のように語(yǔ)る。アパレル加工の利益率は高くはなく、數(shù)で勝負(fù)するため、労働者がいなければ生産量が上がらない。おまけに労働力コスト、原料コストは昨年に比べまた2、3割増加している。今年は無(wú)駄働きになる可能性が高いだろう。
複數(shù)の溫州民営企業(yè)の経営者の分析によると、産業(yè)の西への移転に従い、ますます多くの農(nóng)民工(出稼ぎ農(nóng)民)が近場(chǎng)で働くことを選択している。溫州に來(lái)る労働者數(shù)は目立って減り、しかも相當(dāng)の割合の若い労働者が従來(lái)の製造業(yè)に関心を持たず、比較的高い収入を放棄してでも割合に気楽な職種を選択し、これがまた構(gòu)造的な「人手不足」を引き起こしている。「人手不足」はますます厳しくなり、加えて土地のコストなど経営コストは內(nèi)陸の省よるはるかに高いため、溫州の一部の企業(yè)は既に內(nèi)陸の省への移転を選択している。規(guī)模の比較的小さい製造企業(yè)は転換をはからなければ遅かれ早かれ市場(chǎng)に淘汰される。このため業(yè)界筋は、溫州の地場(chǎng)製造業(yè)の規(guī)模は絶えず縮まると予測(cè)している。
このような判斷を基に、2003年から溫州の企業(yè)家は実體経済の拡大再生産に著しく自信を欠いている。以前蓄積した資本は実業(yè)から流れ出し、不動(dòng)産、資源性商品の投機(jī)などに使われ、企業(yè)は依然として10年前の規(guī)模を維持している。こうした現(xiàn)象は研究者によって「産業(yè)の空洞化」、「脫製造業(yè)」と定義され、多くの専門家が憂慮を示している。
(新華網(wǎng)日本語(yǔ)=中國(guó)通信社) 2011年6月19日