◆ダブルブランド戦略
蘇寧電器のラオックス株買い増しは、一石二鳥の効果が望める。同社は海外市場を開拓するとともに、ラオックスのチェーン店でダブルブランド経営を行う予定だ。ラオックスは中國本社設立を予定しており、16年までに北京、上海、広州等の中國25都市で「家楽購仕(LAOX LIFE)」を150店舗オープンする見通しだ。
情報によると、家楽購仕は中?高級家電および電子製品の販売を中心とし、家具、おもちゃ、腕時計などの日用品を取り入れる予定で、その多くが輸入品になると見られる。ラオックスは現在、北京、上海、深センなどの大都市で候補地を選択しており、年末までに2-3店舗をオープンする予定だ。
劉氏は、「中國國內の家電大手も高級家電店を試験的にオープンしたことがあるが、失敗に終わった。これは高級家電店が中國市場に適合しないということだろう。またラオックスはベストバイ同様、中國市場にふさわしいビジネスモデルを確立できない恐れがある。蘇寧電器は差別化競爭を図ろうとするならば、ダブルブランド戦略をとる必要はない」と指摘し、ラオックスの中國市場5カ年計畫を不安視している。