同ブランドの衣料品が、米國では39.9ドル（約3200円）であるのに、中國では799元（約1萬円）の値がついている。50萬元（約625萬円）のBMW車が、米國では2萬1000ドル（約170萬円）の値段で販売されている。「同じ商品でも中國のほうが米國よりも高い」という話題が、中國のネットユーザーの間で物議をかもしている。羊城晩報が報じた。

◆中國の物価が米國を大きく上回る

北京の報道機関はこのほど、中國と米國の物価を比較した。日用品の多くは、米國の方が中國より安い場合が多いという。例えば同じブランドでも、米國で9.9ドル（約800円）の靴が中國では499元（約6250円）、39.9ドル（約3200円）のジーンズが799元（約1萬円）、30ドル（約2400円）のTシャツが799元（約1萬円）となっている。また有名ブランドの商品となると、その差は歴然としている。中國で3萬元（約37萬5000円）の有名ブランドのスーツが、米國では500ドル（約4萬円）であり、中國で50萬元（約625萬円）のBWM車が、米國では2萬1000ドル（約170萬円）で売られている。両國の物価の差が最も大きかったのは、不動産価格だ。米國2級都市の200平方メートルの部屋は約40萬ドル（約3200萬円）で、中流階級が7～8年間努力すればマイホームを購入できる。これが北京の場合、30歳の副教授が60歳まで勤務して、ようやく100平方メートルの部屋を購入できるのだ。

アメリカ合衆國商務労働省のデータによると、全米各業界の平均年収は、2010年に4萬4400ドル（約355萬円）に達した。一方で中國城鎮非私営企業の職員の平均年収は、2010年に3萬7147元（約46萬4000円）のみにとどまった。米國では散髪に12ドル（約960円）、眼鏡に300～700ドル（約2萬4000円～5萬6000円）、栄養価の高い晝食に8～10ドル（約640円～800円）が必要で、ファーストフードならこれよりも安上がりだ。中國のあるネットユーザーは、自分の日常生活コストと比較して、「米國の物価は中國を大きく下回っている」と述べた。