地図を見ると、京滬高速鉄道はさながら、中國東部沿海地區を縦斷する鉄の巨龍のようだ。巨龍が空を駆け、中國人の胸には誇りが満ちている。なぜなら鉄の巨龍の全身には、自主開発?自主イノベーションという「中國印」が押されているからだ。ある中國高速鉄道の専門家は、「中國は、高速鉄道技術の輸入國から、輸出國へと変わりつつある」と自信を見せた。文匯報が報じた。
◆コア技術の把握
國際的には、時速200キロを超える鉄道を高速鉄道と稱する。高速鉄道技術は、「大國技術」のシンボルとされてきた。
2002年に秦瀋旅客専用線がテスト運転に成功するまで、中國には真の意味での高速鉄道は存在しなかった。しかし2004年に國務院が「中長期鉄道網計畫」を認可し、高速鉄道の大規模建設を正式に打ち出すと、中國の高速鉄道は數年間のうちに時速200キロから380キロまで速度を上げた。海外の高速鉄道強國が40年の道のりを経て手にした技術を、中國は數年間で手にしたことになる。
しかしながら、中國高速鉄道の知的財産権について、疑いの聲が後を絶たない。また「時速486.1キロを記録した、『中國高速鉄道の最速』を誇るCRH380BL列車は、その設備全體を外資系企業に依存している。中國はそれらの設備を集約しただけに過ぎない」とする聲もある。
これらの疑問に対して、中國鉄道部運輸局客専技術部の周力副主任は、「高速列車のコア技術に関する知的財産権は、完全に中國人の手中に握られている」と語った。高速ボギー臺車技術をはじめとする各種技術を列挙すると、大量のリストができあがるほどだという。