◆中國が達成したことを、なぜ達成できないのか
「中國が達成したことを、なぜ達成できないのか」とする疑問が、米日刊紙Examinerのホームページに掲載された。上海中歐國際商學院の交通學教授によると、米中両國の高速鉄道への投資規模には「天地の開き」があるという。ホワイトハウスは2012年會計年度に、高速鉄道へ80億ドル(約6400億円)の投資を予定しているが、中國は今後5年間で4000億ドル(約32兆円)の投資を予定している。
米國の某紙は、「米國が19世紀に各州を結ぶ鉄道を建設した、輝かしい時代を覚えているだろうか。かつては安価な中國の労働者を用いて建設を完了したが、中國は現在、米國の1400萬人の失業者を必要としているのではないだろうか」と報じた。CNNは、「高速列車の発展に関して、米國はもはや完全に中國に及ばなくなってしまった。しかし『速さ』を重視するファーストフードならば、米國の方が一枚上手だ。京滬高速鉄道で現在提供されている朝食は、ケンタッキーのチキンバーガーだからだ」と報じた。
スイス?ジュネーブ研究センターの張維研究員は30日、「近代化という歴史的な観點から見ると、『速度』が人類文明の発展と生活レベル向上にとって重要なシンボルであることは間違いない。西洋の歴史書では、様々な速度が大幅に向上した1848年から1875年にかけての時期を「経済革命」と位置づけている。この時期、鉄鋼の生産量が激増し、鉄道が歐州?北米を橫斷し、スエズ運河が開削され、新興都市が相次いで誕生した。西側諸國はこれにより世界をリードする地位を確立した」と述べた。
ウォール?ストリート?ジャーナル紙は、「さまざまな問題があるとはいえ、2~30年前までは蒸気機関車を使用していた國家にとって、高速鉄道は誇るに足るものだ」と報じた。その誇りは、知らぬ間に乗務員に浸透していた。京滬高速鉄道が上海に到達する際、ある実習生が米國の記者に対して、「米國に高速鉄道はありますか?」とたずねた。記者が「ほぼありません」と答えると、この実習生はしばし沈黙してから、「そうですか」と口にし、隠し難い笑みを浮かべた。