北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道が、6月30日午後に開通した。同列車に乗車した報道陣は、時速300キロが表示されたパネルをバックにし、記念撮影をした。報道陣は2週間前までは、中國鉄道部に対して厳しい質問を投げかけていた。ボイス?オブ?アメリカ(以下「VOA」)の記者が紹介したように、この高速鉄道に乗ってみれば、中國がこれを誇りとする理由を実感することができる。當然ながら、高速鉄道に関する疑問が、1度の運行によって解消されることはない。特に高額の運営コスト、施工品質等の問題に対する回答には、長い時間が必要とされる。しかし英デイリー?テレグラフ紙は、「中國で高速鉄道を支持する國民は多い。彼らは奇跡が創出されるのを日々目の當たりにしているため、國家のより良い未來を信じて疑わない」と報じた。中國國內の世論がさまざまであるのに対し、海外メディアの評価は高めとなっている。鉄道および道路を大規模建設し利益を上げ、世界の先進國となった西側諸國は、これまでの歴史を振り返っているのかもしれない。環球時報が報じた。
◆中國は高速鉄道を誇りとする理由がある
6月30日午後3時、京滬高速鉄道の北京南駅および上海虹橋駅から、一番列車が同時に発車した。CNN(米國ケーブルテレビニュース専門放送局)はこのニュースを報じ、「京滬高速鉄道は、中國の4分の1の人口とGDPの40%が集約する、中國東部の7省?直轄市をつないだ」と伝えた。
同高速鉄道に乗車したアイリッシュタイムズ紙の記者は、「スタイリッシュなホワイトカラーの高速列車は、北京と上海をつなぐ。時速300キロで豊かな山並みと田園風景を通過し、青い屋根の新型工場や明の時代から伝わる村落を目にすることもできる」と描寫した。100年前、北京から上海への移動には3週間が必要とされ、苦労と危険の多い道中だった。現在、流線形車両がこの華東地區の美しい山河を通過するのに必要とされる時間は、わずか4時間48分だ。アイリッシュタイムズ紙はまた、「中國が低コストの製造國に甘んじることはない。オリンピックで民族の誇りを示して以來、高速鉄道は中國の発展の新たな縮図となった」と報じた。
VOAの記者は、「『未來に向かう』この高速鉄道に乗れば、中國がこれを誇りとする理由を実感することができるだろう」と語った。聯合ニュースは、「京滬高速鉄道は中國人の生活に大きな変化をもたらすだろう。高速鉄道による労働力および物資の流通は、中國経済の大動脈となる。米國の発展に匹敵する中國のスピードを、この日體感することができた」と報じた。