ブラジルで初めての高速鉄道プロジェクトの競爭入札に関する企業説明會が7月11日に行われることになっている。
ブラジル交通省陸路交通局(ANTT)の高速鉄道プロジェクト責任者であるHélio Mauro Franca氏は7月5日、21世紀経済報道の取材に対し、中國が競爭入札に參加しないことを明らかにした。韓國、日本、スペイン、フランスの各企業が同プロジェクトに興味を示しているという。
2010年7月に、ブラジル政府が同國初の高速鉄道プロジェクト(TAV)の入札募集を発表してから、中國鉄道部は作業グループを現地に派遣し、中國鉄建を中心に企業連合を組んで競爭入札に參加しようとしていた。
「中國鉄道部門は積極的に參與したいと思っているが、今回の入札募集條件は中國企業に向いていないため參加しない」ブラジルプロジェクト入札作業グループの一人は記者に漏らした。
「ブラジルTAV自體はすばらしいプロジェクトであるが、中國とその他の入札參加國のいずれもが入札募集條件や投資額などを考慮した場合、このプロジェクトで利益をあげることはできないと考えている」
「現在、中國高速鉄道の海外建設?投資で、まだ本格的なプロジェクト受注はない」と北京交通大學経済管理學院の趙堅教授がいう。「車両の販売を除けば、海外でその他の高速鉄道関連投資で利益を得るのは難しいのが現狀だ」と指摘する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月7日