現(xiàn)在、チベットですでに発見された鉱物は102種に上り、資源埋蔵量が明らかになった鉱物は41種、鉱物産地は3000カ所近く、鉱物資源総量の潛在的価値は6505億元(1元=約13円)に上っている。優(yōu)れた鉱床生成條件と現(xiàn)在の低い開発程度から、チベットは中國の新たな戦略備蓄基地になる可能性がある。チベット自治區(qū)発展諮問委員會(huì)がこのほど明らかにした。
明らかになった鉱物資源埋蔵量の全國順位をみると、チベットは12種の鉱物資源が全國の上位5位に入り、18種が上位10位に入っている。うちクロム、銅の保有鉱物資源量/埋蔵量は全國第1位。潛在的優(yōu)位をもつ鉱物には、高品位鉄、金、銀、モリブデン、カリ巖塩があり、石油および天然ガス、天然ガスハイドレート、ウランなども潛在的な重要戦略鉱物資源である。
鉱物資源探査を強(qiáng)化し、鉱物資源を合理的に開発するため、チベット自治區(qū)政府は「チベット自治區(qū)人民政府の鉱業(yè)発展加速に関する決定」を定め、鉱物をチベットの6大支柱産業(yè)の一つに指定した。そして優(yōu)位な鉱産業(yè)を重點(diǎn)的に発展させ、鉱物資源調(diào)査と資源潛在力評(píng)価、重要鉱物探査、鉱山開発推進(jìn)の三つのレベルで、地質(zhì)?鉱物事業(yè)を著実に強(qiáng)化して、チベットの鉱物資源の優(yōu)位性を早急に経済の優(yōu)位性に変えることを明確にした。
青海チベット鉄道の開通に伴って、チベットの鉱物資源は一段と探鉱と開発が進(jìn)むようになった。これまでに、青海チベット鉄道沿線の非鉄金屬基地は中國の最新の、大型、超大型規(guī)模以上の鉱物資源予備実地調(diào)査基地の一つになっている。同基地ではすでに、予想埋蔵量で大型規(guī)模以上の銅、鉄、鉛、亜鉛鉱山16カ所が発見され、駆竜―甲瑪、尼木(ニエモ)、吉如、朱諾、當(dāng)雄(ダムシュン)という五つの非鉄金屬鉱物集中區(qū)域が初歩的に形成されている。なかでもメゾクンガル県の駆竜銅鉱山は確認(rèn)資源量が1000萬トンを超え、超大型の規(guī)模に達(dá)し、中國一の銅鉱床となっている。