「環球時報」の25日付報道によると、中國浙江省溫州市で23日夜に起きた高速列車の追突事故は、25日午後6時の時點で死者が39人、負傷者が192人に上った。米國紙「ニューヨーク?タイムズ」は評論の中で、「(今回の事故は)中國の鉄道現代化計畫がこれまでに遭遇した最も深刻な打撃である」と報じた。今月初めに北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道が開通した際には、高速鉄道は多くの西側メディアから中國の現代化という王冠に輝くダイヤモンドなどと稱され、米國誌「タイム」は迅速に発展する中國の高速鉄道網は西側諸國に「いくらかの嫉妬」を覚えさせると報じた。だが運行中にたびたび故障が起こり、さらに今回の事故が発生したことを受けて、西側諸國のメディアは中國の「脆弱さ」を強調するようになった。
「ニューヨーク?タイムズ」は24日、今回の事故を「中國の鉄道現代化計畫がこれまでに遭遇した最も深刻な打撃」と報じた。ドイツ通信社は同日、「國の誇りの源泉となっている高速鉄道網にとって、23日夜に発生した中國の追突?脫線事故はこれまでで最大の挫折となる可能性がある」と報じた。
「タイム」は24日付記事の中で「中國高速鉄道ネットワークの発展ペースの速さは西側諸國にある種の嫉妬の気持ちを抱かせた。これらの國々は政府の予算が逼迫しており、國民の理解と議論が必要なため、あれほど大規模な事業を行うことは不可能だ」と述べた。だが23日の事故の後、西側メディアの論調には明らかな変化がみられた。米AP通信によると、23日の追突?脫線事故を一種の暗示というのならば、中國鉄道システムが直面する問題は「青春期の成長の痛み」にはとどまらないという。フランス紙「フィガロ」によると、莫大な資金を投じて製造し、獨自の知的財産権を備えると稱してきた中國高速鉄道システムが、落雷のまえにはかくも脆弱であったことで、中國の政府と鉄道部門は困った立場に置かれることになるという。ドイツ紙「フランクフルター?アルゲマイネ?ツァイトゥング」は、ひとたびの大雨が中國の高速鉄道に打撃を與え、中國高速鉄道の壯大な志にも打撃を與えたと報じた。