2011年5月末現在、中國の米國債保有高は1兆1598億ドルで、中國は引き続き米國債の最大の保有國となっている。
米財務省のデータでは、昨年12月末時點の中國の米國債保有高は1兆1601億ドルだった。言い換えれば、上半期、中國は外貨準備高が大幅に増加する狀況において、この5ヶ月間、米國債の買い増しを行わないどころか、3億ドルの米國債を売り越したことがわかる。
アナリストは、今年に入ってから、中國の外貨準備高の新規増加分による米國資産の購入が少なくなっていることから、より多くの資金をユーロ圏の債券に投資した可能性が大きいと見ている。
事実、中國人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は7月下旬、「過去においても、現在においても、未來においても、EU金融市場はつねに中國の主要投資市場の1つである」と言っており、中國は國際金融市場の責任ある投資者として、ユーロ圏とユーロをずっと信頼しているとの姿勢を表明してきている。
周小川総裁は3日にも、「國內的には、われわれは有効な措置を取り、経済の安定的かつ比較的速い成長を維持し、我が國の経済?金融安全の保障に努める」との考えを示している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月4日