日本の環境省は22日、中央環境審議會の小委員會で使用済み電子機器リサイクルに関する新規定を提案した。攜帯電話やデジタルカメラなど電子機器に含まれる貴金屬やレアメタル(希少金屬)をより効率的に利用することが狙いだ。
回収対象には、カーナビ、ゲーム機など環境省の試算で比較的含有量が多く、採算が取れるとされる45種類の電子機器が含まれている。金、銀などの貴金屬とレアメタル數種を回収して再利用できるようにする。
攜帯電話1キロあたり約1700円(約22.2ドル)の貴金屬とレアメタルが回収できるという試算で、使用済み攜帯電話がすべて回収できた場合、1年に96億円(約1億3000萬ドル)の利益が生み出されることになるという。
電子機器に含まれる貴金屬とレアメタルは価値が高い上、回収と二次利用は環境保護にもプラスになる。
中央環境審議會の小委員會では、引き続き具體的な回収方法や回収対象製品品目で詰めの検討が行われる。環境省は電子機器回収を含むリサイクルに関する新規定を盛り込んだ法案を、來年の通常國會に提出する予定だ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月24日