中國社會科學院(社會科學アカデミー)都市発展?環境研究所がこのほど発表した「中國都市発展報告No.4 國民生活に焦點」によると、中國は現在、都市部と農村部との所得格差が3.23対1で、世界で都市部?農村部間の所得格差が最も大きい國の一つだという。「中國経済周刊」が伝えた。
▽格差は09年より縮小
國際労働機関(ILO)が05年にまとめたデータによると、多くの國では都市部?農村部間の一人當たり平均所得の差は1.6倍以內にとどまり、2倍を超える國は3つで中國はその中の1つだった。米國や英國などの先進國では1.5倍前後が一般的だという。
同研究所の宋迎昌所長助理(所長補佐)は取材に応える中で、「これは社會の発展水準の段階と関連がある。ある地域が発展する場合、都市?農村間の所得格差は低水準で均衡した狀態から、拡大した狀態、再び縮小した狀態へというプロセスをたどり、U字型を示すことになる。これは一種の規律であり、世界のどの國にもどの地域にもこうした狀況が出現する」と述べた。
改革開放から現在までの間に、中國の都市?農村間の所得格差はU字型の発展ルートをたどってきた。2010年には格差は3.23倍まで縮小した。
宋所長助理はデータ低下の主な原因は國が打ち出した一連の政策が一定の効果を上げたことにあるとし、「農民優遇政策、農民に対する各種の補助金、稅金の減免措置、農民の就業支援、出稼ぎ農民労働者へのケアなどにより、農民の所得は目立って増加した。実際に多くの省?自治區では農村部住民の所得の伸びが都市部住民を上回っており、格差縮小の流れがうかがえる」と述べた。