米國などの國は金融分業チェーンでのハイエンドの優位性を利用し、國際資本の流動を通じて世界各國の「生産、消費、投資」の各段階における優位性を再編する一方で、金融制度を利用して金融資本を中國を代表とする発展途上國に移し、貿易黒字によって形成された備蓄資産を再び資本流動を通じて米國に流し込んでいる。こうして最大の投資國である米國は巨額の収益を上げているのだ。米國は最大の債務國であると同時に最大の投資國でもある。こうした二重の役割により米國は長年世界経済の中から利益を得てきた。
日本経済と最も違う點は、米國はイノベーション精神のミクロ的基礎に立腳していることだ。米國は資本低下の有機的構成、企業の平均利益率向上の方法を見出し、米企業は総體的に資本有機的構成の持続的向上、平均利益率の持続的低下を回避することができる。マイクロソフト、アップル、グーグル、ヤフー、イーベイ、フェースブック、ツイッターといった企業は依然として富の神話を作り続けている。
米國が直面している危機は資産過剰と有効需要不足とのギャップで、これが長期的に金利を下げ、持続的な量的緩和政策につながり、米國の有効需要不足の根本的な解決を難しくしている。日本の二の舞を踏まないよう米國は改めてイノベーションを創出する必要がある。(作者:國家情報センター予測部副研究員 張茉楠氏)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年10月13日