ChinaVenture(投資中國)集団の報告によると、高齢者の急速な増加により、中國では、シルバーサービス業界、不動産業者、保険會社など様々な業界がシルバー産業に目を向け始めているという。しかし、中國の高齢者の低い消費水準とシルバー産業の市場化の遅れなどにより、シルバー産業のビジネスモデルは未だ模索段階にある。
1兆元市場が各種資本の標的に
このほど発表された『中國シルバー事業発展十二五計畫』によると、2011年から2015年までに、中國では60歳以上の高齢者が1億7800萬人から2億2100萬人に、高齢者の人口比率も13.3%から16%に増加する。國連の定義では、高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)が10%以上を「高齢化社會」、14%以上を「高齢社會」と呼ぶ。中國は今後1年から2年以內に「高齢社會」に突入する。
中國高齢者協會のデータによると、2010年の中國高齢者の消費需要は1兆元を超え、2050年前後には5兆元に達するという。現在、どの業界もこの巨大な市場への參入機會をうかがっている。さらに政府の出した政策もそれら企業の參入を後押ししている。
現在のところ、シルバー業界に參入する企業はシルバーサービスセンターの建設を行う不動産業者が集中している。ChinaVenture(投資中國)集団によると、シルバー産業への投資が活発な業界は、高齢者サービス會社、不動産業者、保険會社などだという。