先週末以來、中國の動畫共有サイトの優酷と土豆網がお互いに海賊版データを利用しているとののしりあっているとの報道が、ちまたのメディアをにぎわしている。その後、優酷の動畫にさまざまな深刻な海賊版問題が存在することが相次いで暴露され、特に人気のある日本の漫畫?アニメ作品で海賊版問題が深刻なことが明らかにされた。「中華工商時報」が伝えた。
ある業界関係者の話によると、優酷のような動畫共有サイトで海賊版の問題が最も深刻なのは、日本の漫畫?アニメの分野であり、こうした分野の動畫はサイトの動畫データ流量全體の約20%を占めるという。現在、捜狐、視頻度、奇蕓が正規版データを扱う方針を堅持するほかは、各大手動畫共有サイトのどこにも深刻な海賊版問題がみられる。優酷などのバーティカル動畫サイトで人気を集めているのは、約1萬本の日本の漫畫?アニメ作品で、「ワンピース」、「NARUTO」、「BLEACH」、「となりのトトロ」などの作品は、いずれも版権を得ていない海賊版だ。一連の利用者制作コンテンツ型(UGC)のサイトには、日本の文化作品に対するより深刻な海賊版行為がみられるという。
これまでにわかっている範囲で、優酷の漫畫アニメチャンネルデータベースにある日本の漫畫?アニメ作品で正規版のものは、「ドラえもん」、「スラムダンク」、「クレヨンしんちゃん」、「ちびまる子ちゃん」、「機動戦士ガンダムAGE」、「アニメ三銃士」、「キテレツ大百科」、「グリム名作劇場」、「鉄腕アトム」、「ウルトラマン」にとどまる。これ以外の人気作品はほとんどが海賊版だ。
日本のテレビドラマ、漫畫、アニメなどの作品の海外での版権事務を取り扱う一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の北京センターの朱根全所長は20日、取材に応える中で、「今年に入ってから、土豆、捜狐、奇蕓などの企業が一連の日本文化製品の版権を買い入れ、市場に流通する製品の正規版の割合が上昇した。同センターは國內の多くの動畫サイトと専門的な交流ルートを有しており、版権保護の覚書に調印している。同センターが打ち出した版権保護の要求に対し、國內の動畫サイトのほとんどが積極的に協力しており、削除通知を受け取った場合はすべて削除の対応措置を取っている」と述べた。
「人民網日本語版」2011年12月22日