中國溫州の実業家、林春平氏はこのほど、米銀行「アトランティック?バンク?オブ?アメリカ」を買収し、世間の注目を集めた。浙江省溫州市出身の林春平氏は今年42歳、海外での経営経験は20年近くにのぼり、農業のほかに、皮革、鉱山、銅、貿易などの事業にもかかわっている。
今回買収された「アトランティック?バンク?オブ?アメリカ」は85年の歴史をもつ老舗銀行で、2008年にサブプライムローン危機のあおりをうけ倒産していた。
林氏によると、買収額は6000億ドルで、2009年に買収交渉を始めてから、2011年11月に名稱変更するまでに2年かかった。しかし、林氏は買収の目的をお金のためではなく、グループの格を上げ、発展のチャンスを増やすためとしている。林氏は、「今回の投資が他の事業に影響を與えることはない。私の稼業は農業と農産物加工への投資がメインであり、それを止めることはない」と述べた。林氏は現在、溫州市のコメ加工基地への投資を考えているという。