しかし、いいことばかりでないことも確かだ。交通渋滯はまだときたま発生しているし、大気の汚染も急速なモータリゼーションで問題がないわけではないらしい。また、集中豪雨の際の下水道の不備による一部區間の浸水、豪雪による空の便の減便と欠航への対応のまずさなど、ちょっと力を入れればすぐ解決できるはずなのに、まだ完全に解決されていないものもある。
対外報道は、新しい北京の姿を知ってもらうための相互理解を深める道筋であろう。これまでの、ともすればコチコチの報道ではなく、21世紀にふさわしいやり方を取ることを期待している。そういう私自身コチコチの報道になれた人間の1人だが、私は常に本當に相互理解に役立つ報道の仕方を絶えず模索しているつもりである。北京市の新しいやり方が現れることを期待している。そのためにはベテランのほかに若手の記者、編集者を加えることである。ひと目見ただけで読む気がしなくなるものは、倉庫にしまい込んで紙クズになる以外にない。最近、外國のブックフェアで何冊かの中國の書籍が大人気となったという話を耳にしたが、書くからにはそういうものを書かなければならない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月3日