イギリス紙「ガーディアン」はこの頃、2012年に中國で消費される石炭の消費量は世界の50%に上ると予測した。一方中國では、西部地域でクリーンエネルギー産業がまさに勃興しており、政府は2020年までに全エネルギーの15%をクリーンエネルギーでまかなう計畫である。「ガーディアン」紙は、クリーンエネルギー産業への大規模投資によって、中國が世界一の「環境大國」になる可能性を指摘する。
甘粛省には中國で最も早い時期に造られた油田があり、また炭鉱と製鋼所がある。これらは汚染を垂れ流し、すさまじい環境破壊をもたらした。しかしこの數年、政府が再生エネルギーに莫大な予算を費やしたことと、経済モデルの変更を行ってきた努力が実り、
甘粛省にも大きな変化が見られるようになった。酒泉市はエネルギー産業企業が50社に上る。5年前には見られなかった風力発電機は山々のいたるところで見られる。酒泉市だけでも60億キロワットを発電することができる。これはイギリスの総発電量に等しい。政府は2015年までに現在の発電量の3倍にすることを目指している。その頃には、酒泉市は世界最大の風力発電所となっているはずだ。