周牧之:最近では、サントリー、朝日ビール、キリン等の大企業までがこの市場に參入してきました。これは、健康食品産業の將來性に対する期待が高まっていることを意味しています。
宮島和美:こうした高い研究開発能力を持つ大企業の參入は、新製品の研究開発や健康食品の信頼度、また企業行為の規範化を強く後押ししていくでしょう。
周牧之:FANCLが化粧品市場に參入したのはいつですか?商品の特長を教えて下さい。
宮島和美:私どもが化粧品産業に參入したのは1980年代です。無添加化粧品を提唱し、世界で唯一、製造年月日を表示した化粧品を販売しました。とはいえ、防腐剤を含まない化粧品の技術開発にはかなり苦労しました。包裝容量が5mlから10 mlになるまでに13年、10 mlから30 mlになるのに、さらに7年の年月を費やしています。
周牧之:FANCLが中國市場に進出してしばらく経ちましたが、中國で自社製品を生産する計畫はないのでしょうか?
宮島和美:日本の化粧品使用人口は約4000萬です。中國は市場が大きく、化粧品使用人口はまもなく日本の7~8倍に達するでしょう。現時點でFANCLに中國生産計畫はありませんが、將來もしそうなった場合、最も重要なのは従業員教育です。なぜなら、無添加化粧品の生産はホコリや毛髪との戦いで、従業員がどれだけ作業規則を厳守できるかが非常に重要になってくるからです。お客様の安全と安心を保証することが、企業のもっとも重要な道徳観だと考えています。