林國本
このところ、海峽両岸関係の平和的発展の動きが目立ち、人々の間では、60年來最良の時期にある、と言われている。そして「臺獨」に反対し、「92共通認識」を踏まえて、経済、文化の面での交流がますます盛んになっている。同じ中國人であるのだから、お互いに中華振興のために力を合わせて行こう、というコンセンサスが交流の中ででき上がりつつある。
日本のある経済評論家は、中國の國內(nèi)フライト便に乗って、臺灣から來ているビジネスマンの多いことにビックリしているが、日本の経済ジャーナリスト財部誠一氏はその著書「勝者の思考」で、中國の大陸部と臺灣との経済交流の発展ぶりについて獨特な見解を示している。臺灣のある學者もテレビで、「今までやれ『獨立』だの、『脫中國化』などと言っていた連中も、大陸部で事業(yè)を興して、どんどんおカネを儲けてからは、ドクリツのドクの字さえ口にしなくなり、『獨立』を主張している連中にも獻金しなくなってしまった、と語っている。中國大陸部の高度成長により、中國はすでにGDPで世界2位となり、これからさらに成長しようとしている。そして世界の大企業(yè)がわれ先にと中國に投資しに來ており、北京、上海、天津、重慶には諸外國の大企業(yè)が次から次にと進出しており、今や中國は世界最大の発展途上國としてますますその存在感を大きくしている。
中國沿海部だけでなく、江蘇省にも臺灣業(yè)者が進出しており、そのうちに河北省、中?西部へも進出する兆しがある。
中央テレビ(CCTV)のチャンネル4は毎晩「海峽両岸」番組をオンエアしており、翌朝にはそれを再放映している。この番組を通して臺灣の人たちの暮らしぶりを知るとともに、臺灣同胞たちのさまざまな考え方を知ることもできる。そして毎回臺灣の學者、評論家が登場しているので、臺灣の民意、民情を知る上で大いに參考になる。