第三は、政府の役割の変化である。新しい産業革命が訪れたとき、政府は自身の役割を変えるべきだ。新産業革命によって、多くの既存産業と既存企業は淘汰される運命にある。これは新陳代謝だと考えるべきである。多くの稅収をもたらしている舊産業を支援することは、企業の新陳代謝や社會の進歩の妨げになりかねない。
経済成長を追求し、規模を大きくすることに熱中するようなモデルは、小型化?個人化?多様化する新産業においてはむしろ趨勢に逆行するあり方である。新産業革命で政府が方針を転換しなければ、企業が転換するのも難しくなる。
第一次、第二次の産業革命に中國はうまく乗ることができず、結果として100年間の遅れを取った。中國には「2回まではよいが、3回も繰り返してはならない」という俗言がある。いま始まろうとしている第三次産業革命において我々は、同じ間違いを繰り返してはならない。子孫の幸福、民族の存亡をかけて、我々は挑戦しなければならない。選択肢は多くないし、逃げ道はなおさら少ない。(作者:國務院參事 湯敏)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年7月19日