韓國メディアの25日に報道によると、即席めん「辛ラーメン」を生産する韓國農心グループの即席めん(6種類)の調味料から、1級発ガン性物質のベンゾピレンが検出された。農心グループは25日、「韓國食品醫薬品安全庁が當社商品から検出したベンゾピレンは含有量が少なく、健康を損ねることはない」と表明した。新京報が伝えた。
上海農心食品は、「本件は昨年6月に発生し、當社は當時すでに原材料のサプライヤーを変更した」とコメントした。また、このほど報じられた數種類の商品は、第三者検査機関の検査に送られ、結果の発表を待っているという。
◆調味料に発ガン性物質が
韓國メディアは25日、農心グループの6種類の即席めんの調味料に、世界保健機関(WHO)が認定する1級発ガン性物質のベンゾピレンが含まれていたと報じた。韓國民主統合黨の議員は24日、韓國食品醫薬品安全庁の発表した報告書「かつおだし粉末ベンゾピレン検査」を引用し、「韓國有名即席めんメーカーの農心が生産する「生生うどん」と「ノグリ(たぬき)」の調味料から、1級発ガン性物質のベンゾピレンが検出された」と述べた。
臺灣メディアは、農心グループは6月に問題の調味料(粉末)の成分を調整し、かつ臺灣に関連の安全基準がないため、衛生署は商品の全面的な撤去を指示していないと報じた。しかしメーカー側は消費者の安全を保障するため、自ら撤去を実施したという。報道によると、臺灣は上述した6種類の即席めんのうち2種類を、今年1-10月にかけて59トン輸入した。このうち「農心爽口海鮮味うどん」が約3萬1256食、「農心香辣海鮮味うどん」が約1萬8696食含まれた。
農心グループは25日、「韓國食品研究所が再度行った分析によると、ベンゾピレンは検出されなかったため、韓國國內では商品撤去の指示を受けていない」と表明した。同グループは、市場で流通している該當商品の回収を行っていない。
◆原材料サプライヤーを変更
該當商品は北京等の都市で販売されている。記者は25日、消費者として上海農心食品に問い合わせを行った。品質部の擔當者は、「本件は昨年6月に発生した。韓國メディアはこのほど、選挙等の要因を受け當時の報道を繰り返した」と回答した。
同擔當者によると、昨年6月に數種類の商品からベンゾピレンが検出されたが、いずれも微量であった。農心グループはすでに措置を講じており、原材料サプライヤーを変更したため、現在販売されている商品は安心して食べられる。本件がこのほど再度取り沙汰されると、同グループはすでに関連商品を第三者検査機関の検査に送った。検査には時間がかかるため、現在は結果を待っているという。
報道で取り上げられた6種類の商品が中國で販売されているかについて、同擔當者は、「うどんと海鮮めんは中國の一部市場で販売されているが、品質には問題ない」と語った。
「人民網日本語版」2012年10月27日