最近、テレビで全國の大、中、小レストランで殘飯、生ゴミとして捨てられ、ゴミ処理場に運ばれていくものが、一億人分の食糧、副食品に相當するということが伝えられた。私は自分たちの若い頃には食糧や副食類をドンブリいっぱい捨てることは、米づくりやその他の生産にたずさわっている人たちに申し訳ないことだから、戒めるべきだという教育を受けてきたので、ある時期までは節約精神を忘れなかったが、生活がだんだん豊かになってくるにつれて、家電製品の使い捨てから、レストランなどでは全部食べられそうにない主食まで注文して、結局殘したままになっても、平気になっている自分に気がついていた。その後、アフリカなどで飢餓線上にさまよう人たちの姿をテレビの畫像で目にして、やはりこれからは気をつけようとは思ってはいたが、結局ずるずるとその悪習をひきずってきた。
中國の人たちは、大勢で外食する時には、やはりなるべく余計注文して、気前のいいところを見せる傾向があるといわれているが、仕事で日本に長期滯在したときに、居酒屋などで飲み放題、食べ放題でどんちゃんさわぎをして、かなりの食べ物を殘している日本人の姿も目にしているので、これは共通の問題ではないかと思うようになっていた。