遼寧大學學長?黃泰巖教授
中國経済は今、モデルチェンジの重要な時期に突入している。経済モデルの転換を効果的に推進するにあたって、中國経済の発展戦略はこれまでの重點分野におけるブレイクスルーから全面的な発展へ、更にはこれまでの一つの分野における成功で全體を牽引する方法から各面に配慮して統一的な計畫を立てる方法へと転換する必要がある?,F在、以下に述べるようないくつかの重要な関係をめぐる認識の再確認と適切な対処を早急に行わなければならない。
◆改革とモデルチェンジの関係
中國が改革?開放政策を推し進めてきた30年間で明らかになったことがある。それは即ち、改革?開放なしには、計畫経済から社會主義市場経済體制へのモデルチェンジの成功はなく、中國が飛躍的な経済発展と変化を成し遂げることはできなかったということである。今後、政治面においてより一層大きな勇気と知恵を持って改革を深化すべきであり、改革によってモデルチェンジを促進し、改革の成果を更に高める必要がある。経済のモデルチェンジを促進し、リードし、保障する全面的な整備された制度?體制?メカニズムを形成することによって、経済のモデルチェンジは外部の強制的な力によるものから內在的な要求へと変化し、経済主體の自発的な行動になる。そのような前提があって初めて、市場メカニズムの基本的な調整作用を存分に発揮することができ、経済のモデルチェンジを促進することに繋がる。過去を振り返ると、中國政府が実施してきた経済體制の改革をめぐる三つの重要な決定である1984年の『中國共産黨中央委員會(中共中央)の経済體制の改革に関する決定』、1993年の『中共中央の社會主義市場経済體制の建設をめぐる若干問題に関する決定』、2003年の『中共中央の社會主義市場経済體制の改善をめぐる若干問題に関する決定』はいずれも、大きな改革の成果を実現し、経済の急速な成長を推進してきた。2003年の改革をめぐる決定が発表されてから今年で10年、新しい改革方案やロードマップ、スケジュールが定まったことで、新たな改革成果の実現に向けた政策が始動し、経済のモデルチェンジのペースは加速している。