とりわけ強調すべきは、上海自由貿易試験區の設立により、新たな改革?開放に向けた飛躍的な前進を成し遂げられたことである。輸出入や関稅に対する優遇政策が取られていた保稅區からより自由な輸出入や加工貿易が認められている自由港?自由區と輸出加工區などの総合的な自由貿易區へと発展し、開放地域の拡大から世界へのより高いレベルの開放が実現した。上海自由貿易試験區は今や中國新指導部の國內の市場化改革、対外開放のバロメータとなっている。
注意すべきは、上海自由貿易試験區の発展の道は決して平坦なものではないということだ。それはまた、改革がいつでもスムーズに進むわけではないことを意味する。政府の各部門間の協力體制、金融監督管理政策や法律の改正?制定作業、金融の対外開放を先駆する深セン市前海特區、珠海市の橫琴新區、広州市の南沙新區、天津市、廈門(アモイ)市などといった経済特區の競爭など、これらの要素は上海自由貿易試験區の建設は新段階における改革?開放は漸進的なものとなることを示している。
「中國証券報」より 2013年9月6日