安倍首相にも外祖父と同じようなチャンスが訪れるだろうか。日本経済は本當に五輪をよりどころにしてデフレから脫卻できるだろうか。東京は76年に五輪を開催したカナダ?モントリオールや04年のギリシャ?アテネのように、負債が積み上がった都市にならないだろうか。
▽日本には資金があるのか?
昔と今では事情が違う。60年代に米國が日本経済をしっかり支えていたのとは異なり、今の日本経済は相対的に弱體化し、「失われた20年」の苦しみを経験してきた。そこで外部では、日本が巨額の五輪開催費用をまかなえるのかどうかについて懸念が広がっている。
あるデータによると、日本の20年五輪開催費用は34億ドルに上る見込みで、これには技術、人材への投資、會場、文化、交通など各方面の費用が含まれ、特に會場建設が予算の3割以上を占める。だが21世紀に入ってからの五輪では、予算をオーバーしない都市は少なく、たとえば英國は12年ロンドン五輪で開幕直前の昨年6月までに費用が93億ポンド(約1兆4400億円)に達し、當初の予算をはるかに上回った。