改革開放スタートから30數年が経ち、中國経済はほぼ2けたの高度成長を遂げ、世界の経済発展の歴史の中で奇跡を生み出し、世界2位の経済體へと躍進した。現在では経済発展は潛在的な成長率が低下する新たな段階に突入しつつある。この新たな段階において、経済の持続的で健全な発展を維持するにはどうしたらよいだろうか。人民日報が伝えた。(文:劉樹成?中國社會科學院學部委員、経済學部副主任)
▽経済成長はギアチェンジの時期
2010年から12年にかけて、中國の経済発展が直面した國內外の環境には重大な変化があった。外部環境をみると、世界経済は國際金融危機発生前の急速な発展期から深いレベルのモデル転換?調整期に移行した。國內環境をみると、経済発展は高度成長期から成長ペースをギアチェンジする時期に、または成長段階の転換期に移行した。こうした新たな段階においては、経済の持続的で健全な発展を維持することが必要になる。マクロ調整の點でいえば、重要な問題は潛在的な経済成長率の低下幅をしっかり把握すること、言い換えれば経済成長の適切な幅をしっかり把握すること、経済成長ペースがどのギアにチェンジするかをしっかり把握することだといえる。
潛在的な経済成長率の低下幅の問題は、ここ2年ほど學術界に熱い議論を引き起こしてきた。國內外の新たな経済環境を背景に、経済成長ペースの低下傾向に直面して、成長ペースはどこまで下がるのだろうか。結局のところ、マクロ調整の手を出すべきかどうか。こうした問題が突出して現れるようになった。13年6月中旬以降、中央政府は「緩やかな成長、改革の促進」に向けた一連の措置を打ち出し、7月と8月には経済運営の指標の多くが緩やかな好転の兆しをみせるとともに、市場の予測を基本的に安定させた。だが経済の安定回復の土臺は盤石でなく、不確定要因は多く、経済成長の下ぶれ圧力は依然として大きかった。