上海外國語大學國際関係外交事務研究院の武心波教授は「日本學刊」2014年第1號で「『安倍外交學』と『安倍経済學』の戦略的相互作用の関係」を発表した。內容は次の通り。
安倍晉三首相が就任以來、経済改革を推進してすでに1年余り。「アベノミクス」は著しい成果を収めたものの、多くの理解できない疑問を殘した。安倍首相が今回とったマクロ調整の手法はこれまで日本の歴代內閣がとってきた経済刺激の手法とさほど変わらない。これまで効果のなかった刺激策が今回はなぜか大きな効果を発揮している。國內の経済問題解決は內向的な問題だが、安倍首相はかなり外向的で、すごい剣幕の戦略的姿勢と異常なまでの熱意と情熱で、外交や安全保障の分野に惜しみなく多くの時間と精力を注いでいる。安倍首相は就任以來ほぼ毎月外遊に飛び回り、これまで訪問した國は30カ國に上り、10カ月で東南アジア諸國連合(ASEAN)10カ國すべてを訪問、國內外で首脳會談を行った國は110カ國を超える。以前のどの首相もこれにはかなわない。「安倍外交」と「アベノミクス」の両者の間のコントラストは鮮明で不可思議でもある。