今後、自動車の産業発展の方向性は、次世代の新エネルギー自動車にあると世界的に見られている。ある業界関係者は、「現時點で、國內の多くの自動車メーカーの新エネルギー技術は商業化レベルに達していない。國家が全力で新エネルギー自動車政策を進める中、直接、新エネルギー自動車メーカーを買収して、核心的技術を獲得し、新エネルギー自動車において主導権を握ることは最良の道筋だ」と分析する。
王文氏は、「中國の自主開発メーカーが世界的なM&Aによって技術的な形勢を逆転させると同時に、文化や法律の違いに適応し、他社の管理経験を學ばなければならない。技術を強化するだけでは足りない」と指摘する。
この10年の中國自動車メーカーによるM&Aの成功や失敗の歴史を見ると、先には上海汽車集団が英自動車メーカーのMGローバーを買収して失敗した例や、後には騰中重工が米國AMGのハマーを買収して失敗した例が挙げられる。このほか、浙江青年蓮花汽車や龐大汽車がスウェーデンの自動車メーカー、サーブの買収に失敗したことも、中國自動車メーカーの海外M&Aの歴史に暗い影を殘した。それに対し、南京汽車によるMGローバーの買収や、北京汽車によるサーブの一部技術の買収、吉利汽車によるボルボの買収といった成功例もある。