▽消費の基礎的な役割を十分に発揮させ、新しい消費の注目點を育成
國內総生産の一人あたり平均が7千ドル(約72萬円)に近づいた中國は、消費構造が急速にバージョンアップする段階に入っている。それでは消費の新たな注目點はどこにあるのだろうか。
対外経済貿易大學の孫潔教授によると、中國は今、高齢化社會に足を踏み入れつつあり、60歳以上の高齢者が約2億人いて、「シルバー消費」に大きな可能性がある。年金、健康などが消費ニーズを喚起する重要な注力ポイントになるとみられる。
孫教授は次のように話す。現在は教育や醫療などの負擔が重く、社會保障システムが不完全であることが、農村の消費能力の向上を妨げている。効果的な農村の消費ニーズを育成するには、政府が農村の社會保障システム建設を加速し、農民が可処分所得を持つようにし、その可処分所得を使うように誘導しなければならない。
安徽省発展改革委員會の張韶春主任によると、消費の潛在能力を発揮させるには、需要と供給の両面で同時に手を打たなければならない。政府は一方では所得分配の改革推進に力を入れ、都市部?農村部住民の消費能力を高める必要があり、また一方では支援政策をうち出して、進行消費市場の発展に向けて良好な環境作りを進める必要がある。國ができるだけ早く関連の政策と実施細則をうち出し、社會資本が関連分野に流れるよう誘導することを提起するという。