東南アジアの「淺瀬に上陸」
インドネシアのIT業は中國よりも発展している。世界のインターネット人口トップ3は中國、インド、米國で、インドは2014年12月に米國を超えた。インドは世界で発展が最も速いインターネット市場の1つで、2017年6月にはインターネット利用者が4億6500萬人に達する見通し。調査會社のフォレスターは、2020年にインドのネット小売額は480億ドルに達すると予測している。
次に、インドネシア市場の潛在力も大きい。インドネシアのスマートフォン普及率は急速に高まり、中産階層の規模も急速に拡大している。インドネシアのECサイトの市場規模は2020年に650億ドルに達し、現在より80億ドル増えるとみられる。東南アジアは銀行業の発展が遅く、営業所が少ないため、銀行のサービスを受けられる人は少ない。また、攜帯電話の普及率が銀行の浸透率を大幅に上回っていることを受け、多くの通信會社は銀行などの金融機関と共同で各自の「モバイルマネー」を作り、銀行サービスを受けられない人に金融サービスを提供できるよう努めている。東南アジアの通信會社の「モバイルマネー」を見ると、フィリピン(Globe Gcash、Smart Money、タイ(True Money、AIS mPay)、インドネシア(Telkomsel T-cash、Indosat Dmopetku、XL Tunai)は最も先を行っている。
最後に、近年、東南アジアを観光する中國人が増えている。2017年のメーデー連休の最終日、WeChatは『五一無現金出境報告』を発表した。同報告は8億8900萬人のユーザーの外國での現金を使わない消費をまとめたもの。タイは中國人観光客の現金以外での消費額が最も増加した國となった。今年のタイでの消費額を見ると、最も高いのは春節で、春節前より104%増加した。これらはすべて、タイを訪れる中國人観光客の増加と関係している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月4日