▽「一帯一路」は人民元の國際化を促進
「一帯一路」の建設過程では、貿易量と投資プロジェクトの持続的増加にともなって、人民元を使用する機會とシェアの増加も予想される。江原氏は、「人民元で流通したほうが、便利かつリスク削減にもプラスだ。人民元が(國際通貨基金の)SDR(特別引出権の構成通貨)に組み込まれ、IMFの分擔金が徐々に増大し、國際的な評価も徐々に高まり、人民元を使用して取引を行う地域が増加するにつれて、人民元を貿易決済の主要通貨とする國もますます増えると予想される。外貨準備に人民元を加える國が増加を続けたなら、人民元の地位はおのずと向上し、人民元は今まで以上に國際化していく」と指摘した。
▽日本企業は「一帯一路」のビジネスチャンスに注目し準備進める
江原氏は「一帯一路」が日本にもたらすビジネスチャンスをめぐって、「歐州主要國に比べ、日本は『一帯一路』に対する視點が欠けている。しかし、日本企業はこれまで『一帯一路』にほとんど関心がなかったが、今は非常に関心高まってきて、ビジネスチャンスがあるかどうかを見定める段階に移行している。このことからも日本企業がすでに準備を進めていることがうかがえる」と述べた。また、「國によって、企業によって、ビジネスチャンスがあるかどうかを判斷する方法は異なるが、日本企業は『一帯一路』に存在するビジネスチャンスに注目し、これを見つけさえすれば、すぐに行動を開始するだろう。國際関係の変化が日本の『一帯一路』に対する見方に影響するかもしれないが、決定的な役割を果たすのはなんといってもビジネスチャンスが存在するかどうかという點だ」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月2日