▽中國の橋梁建設水準は日本を超えたのか?
ベトナムメディアによると、このラックフェン國際港アクセス橋梁が完成すると、ハイフォン市のタンブーとラックフェンとの移動時間が大幅に短縮され、これまで船で數時間かかっていたのが、橋を利用して車で移動するとわずか10數分に縮まる。またハノイとハイフォン市カットバ島がつながり、観光が大変便利になる。だが今は、品質の問題が予定された開通スケジュールに影響するかどうかが見通せない狀況だ。
この橋の問題発覚を注視する中國のネットユーザーたちは、ごく自然に中國の橋梁技術の水準を考えるようになった。
「橋梁建造技術では、今や中國に學ぶべきだ」と誇らしく語るユーザーもいれば、「日本の技術水準を客観的にみるべき」と注意をよびかけるユーザーもいる。ユーザーたちの論爭の焦點は、中日両國の橋梁建設水準の比較にまたたくまに集中した。
これについて中交公路規劃設計院有限公司の副総工程師で、港珠澳大橋の橋梁?トンネルの設計責任者も務めた劉暁東さんは、「個別の事例だけで、國と國との橋梁建設水準を比較することはできない」と指摘した。
劉さんは続けて、「経済水準の上昇にともない、橋梁建設に対する要求もどんどん高くなり、人々のニーズを満たすため、中國各地で長江や海上にかかる橋梁が建設されている。これは段階的発展のプロセスだ。ここ30年間の発展プロセスの中で、中國は高速道路の建設など比較的簡単なプロジェクトから出発し、今では比較的複雑な環境の中で道路や橋梁を建設できるようになり、そこには先進國に追いつき追い越すプロセスも含まれている」と述べた。
7月7日、港珠澳大橋は主體工事が完了して全線が貫通
劉さんは、「中國の橋梁建設水準は、今では先進國と肩を並べる段階にたどり著いた。ベトナムでこのたび建設中の海上橋の場合、もしも中國が請け負ったなら、建設能力から考えて、絶対に問題は起こらず、完全に任務を達成することができた」との見方を示した。
だが劉さんは同時に、「全體としてみると、中國の橋梁建設水準にはばらつきがある。よいものもあれば、よくないものもある。よって先進國と比較すれば、中國の橋梁建設の平均水準にはまだ一定の開きがあるといえる」とも指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年7月20日