中國財政部が13日発表した財政収支報告によると、2018年10月の全國の一般公共財政予算収入は1兆5727億元と前年の同じ月に比べ3.1％減少した。今年に入って初の前年割れとなった。1?10月の累計では16兆1558億元と前年の同じ時期に比べ7.4％の増加となった。減稅策の効果が一段と鮮明になった。

　主な収入の內訳をみると、1?10月の國內増値稅は同10.3％増の5兆2682億元だった。うち、10月の國內増値稅は前年同月比2.8%減と、下げ幅が前月に比べ1.6ポイント拡大した。1?10月の個人所得稅は前年同期比19.9%増の1兆2287億元だった。10月1日から実施された個人所得稅改革の影響で、10月の個人所得稅は前年同月比7%増にとどまり、上げ幅は前月に比べ13.8ポイント縮小した。

　財政支出については、重點分野の支出がしっかりと確保されていることがうかがえた。1?10月の主な支出の內訳は、教育関連が6.3%増の2兆5345億元、科學技術関連が12.1%増の5757億元、社會保障?雇用関連が9.4%増の22972億元、醫療?衛生?人口計畫関連が7.7%増の1兆3283億元、省エネルギー?環境関連が7.5%増の4387億元だった。

　「中國網日本語版（チャイナネット）」2018年11月14日