揚州大學によると、中國が自主研究開発を進めている自動運転の耕作?播種マルチトラクターが25日、江蘇省揚州市の現場で試験をクリアした。同トラクターは今年の小麥生産に利用され、中國の農業技術の先端化、インテリジェント化、効率化を推し進める見通しだ。
中國の稲?麥などの食糧作付け面積は1億1200萬haを超える。しかし、食糧生産では長期にわたり、労働力のひっ迫、生産コストの高さ、低質な作業といった問題を抱えていた。
これらの問題に対して揚州大學の科學研究者は2008年以降、作物栽培、農業機械、インテリジェントコントロール、ソフトウエア情報などの専門家を集め、農業裝備生産企業や一流農業技術者と共に科學研究グループを組織。2000萬元余りを投じて、インテリジェント化、自動化された先進的な耕作?播種マルチ裝備の開発を目指していた。
當研究プロジェクトを指導した中國工程院院士、揚州大學教授の張洪程氏は、「機械裝備の設計製造や情報管理による正確な施肥など技術的難題の解決に取り組み、ソフトウエア技術と北斗衛星技術を応用しながら、施肥、耕作、播種など9つの作業を一度に行う自動運転の耕作?播種マルチトラクターを完成させた。すでに10件以上の発明特許を取得している」と話した。
記者は現地で、自動運転の耕作?播種マルチトラクターが田畑の中を自由自在に走行し、自動でUターン、コーナリング、バックをする様子を取材した。一度に深さ22cmを耕すことができ、施肥のバランスや播種の深さも正確だった。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2019年11月27日