先ごろ開かれた中央政治局常務委員會會議では、営業?生産再開と內需拡大を合わせ、抑制および凍結されている消費を解放するほか、防疫対策のなかで生まれた新型消費とハイエンド消費を大きく育成することで、実物消費とサービス消費の回復を図る方針が示された。
中國國家発展改革委員會(発改委)など23部門は先ごろ共同で、「消費拡大と質向上の促進による強大な國內市場の形成に関する実施意見」を発表し、國內市場の供給改善などの措置を打ち出した。「消費拡大は、新型コロナウイルス感染による肺炎流行の影響に対処する重要な支點の一つとなり、防疫対策の実施と同時に消費拡大と質向上を促進する大きな意義を持つ」。発改委就業所得分配?消費司の責任者はこのように説明している。
國內市場の供給改善には大きな余地と潛在力がある。中國は超大規模な市場の優位性と內需の潛在力を有し、個人所得が徐々に向上し、中所得層が増えている。個人消費は、高度化へと次第に移り変わっており、サービス消費とミドル?ハイエンド消費の割合が高まり、消費市場の潛在力が顕在化してきた。「『実施意見』は、國內市場の供給改善を最優先として、主に供給側構造改革のなかで供給の質向上を図り、國民の日増しに高まる美しい生活への需要を満たそうとするもの」。中國國際経済交流センター経済研究部副部長の劉向東氏はこう話した。