マラリア予防薬のリン酸クロロキンと抗インフルエンザ薬のアルビドールは、新型コロナウイルス診療プログラム第6版に採用された。もともと関節炎の治療に使用されていたトシリズマブは、新型コロナウイルス診療プログラム第7版に採用され、武漢の現場で重癥患者の治療に応用されている。ファビピラビルは臨床試験によって非常に優れた臨床効果を示したため、科學研究グループの専門家による十分な考察を経てすでに醫療ケアグループに推薦されており、診療プログラムへの早期採用が提案された。
張新民氏は次のステップとして、科學研究グループが武漢で研究成果の応用を進めると共に、國際的に感染癥が拡大する現狀に対し、醫薬品治療に関する中國のプログラムを提示する考えを明らかにした。特に、中國のプログラムで中醫薬が大きなウエイトを占めていることは注目だ。
「宣肺敗毒(肺機能の活性化による解毒)顆粒は文獻、臨床経験、醫薬品スクリーニングを踏まえた処方で、臨床治療効果が高い宣肺敗毒の処方にもとづく顆粒タイプの新薬開発を進めている」。中央指導グループ専門家チームメンバー、天津中醫薬大學學長で院士の張伯禮氏はこのように話した。同氏は中央指導グループ専門家チームメンバー、北京中醫醫院院長の劉清泉氏と共に、証候學調査を迅速に行った上で、中醫薬臨床効果評価研究を行い、醫薬品スクリーニングと新薬開発を進めている。
張伯禮氏のグループはすでに、既存の抗インフルエンザおよび抗肺炎中醫薬65種を集め、中醫薬の成分分取、バーチャルスクリーニングとイン?ビトロ試験、サイトカインストーム細胞モデルと抗肺線維癥細胞モデルの構築を終えた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年4月16日