ロイター通信は12月1日、「中國経済の急回復に伴い、アジア企業は新型コロナウイルス禍からの回復を続けている」とする記事を掲載し、次のように伝えた。
中國経済の急速な再拡大を背景にアジア企業は11月も順調に回復を続けており、コロナ禍の危機的狀況から抜け出せる明るい兆しが見えてきたことが、このほど発表された調査結果から示された。一方、世界的な感染再拡大への懸念が広がる中、景気の先行き不透明感が強まっており、各國政府や中央銀行は大規模な景気刺激策の維持?強化を迫られているとするアナリストの分析もある。
中國の経済メディア財新網が1日発表した調査結果によると、11月の中國製造業購買擔當者景気指數(PMI)は54.9と、前月の53.6から1.3ポイント上昇し、2010年12月以來約10年ぶりの高水準となった。中國企業は事業活動を活発化させており、11月は10年ぶりに拡大ペースが加速するなど、世界第2位の経済大國がコロナ前の水準に戻ったことを示している。中國政府の公式調査でも、中國企業による事業活動の拡大ペースは約3年ぶりの高い伸びとなったほか、サービス部門の景気指數も數年ぶりの高水準となり、楽観的な見通しが示された。
世界的な需要回復が緩やかに進んだことで、11月の日本の企業活動は安定化に向かい始め、韓國の企業活動も約10年ぶりの拡大ペースとなった。臺灣やインドネシアでも企業活動が活発化し始めており、中國本土からの需要の持ち直しが地域経済を支えていることがうかがえる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年12月6日