翌年の経済政策運営の基本方針を決める中央経済工作會議が先般、中國の北京市で開かれ、中國の経済発展について明確かつ鮮明なシグナルが発信された。海外の専門家らは、この會議は翌年の経済政策運営の方向性を決め、中國の経済発展に大きな意味を持つもので、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で世界経済が深刻な不況に陥いる中、中國の安定した経済運営は世界経済の回復をけん引するとの見方を示した。

　厳しく複雑な國際情勢とコロナ禍による深刻な影響の下、危機を乗り越えた中國は今年、世界で唯一プラス成長を実現した主要経済國となった。これについて、英オックスフォード大學技術管理発展センターの傅暁蘭ファウンディング?ディレクターは、中國の持続的な経済発展にとって「過去を受け入れて未來を開く上で決定的かつ重要な意味を持つものだ」との認識を示した。

　米國の國際専門家で、米政治専門誌「エクゼクティブ?インテリジェンス?レビュー」のワシントン支局長を務めるウィリアム?ジョーンズ氏は、中國が新型コロナを抑えられるかどうかは、中國経済の急成長にかかっていると指摘。中國は感染再拡大を防ぐための予防策を講じる一方で、経済が持続可能な成長軌道に戻るための機會を捉えていると語った。

　今年の中央経済工作會議では、來年取り組む重要課題が示された。傅氏は、この中には質の高い発展の促進や科學技術イノベーションセンターの建設支援、産業チェーン?サプライチェーンの安全性?安定性の強化、経済成長に向けた國內市場の支援強化などと関わるものが多くあると指摘。「いずれも中心となる目標をめぐって、高い相乗効果と相互支援力を持った極めて正確で科學的な方策だ」と語った。

　ジョーンズ氏は、経済成長の鍵は技術の進歩であり、新技術の開発こそが持続的な経済成長を確保するとして、科學技術イノベーションの加速と安定した産業チェーン?サプライチェーンの発展を堅持することは、次段階での中國経済の発展にとって最優先事項になるとの認識を示した。