先般北京で開催された清華五道口「カーボンニュートラル経済」フォーラムで、「世界のカーボンニュートラルとエネルギー変革」をテーマにカーボンニュートラル目標が経済?金融の理論と実務(wù)にもたらす革新的な課題が検討され、主要なエネルギー関連産業(yè)の低炭素化について議論された。フォーラムでは「新エネルギー、新開発」をめぐり、浙江能源天然気集団董事長の楊敬東氏、寧徳時代黨委第一書記の孟祥峰氏、米カミンズ副社長の彭立新氏、特変電工股份有限公司首席戦略官の趙儆氏が參加する座談會が行われた。座談會では、清華大學(xué)蘇世民書院(シュワルツマン學(xué)院)副學(xué)長で清華大學(xué)緑色経済?可持続発展(持続可能な開発)研究センター主任の銭小軍氏が進行役を務(wù)め、エネルギーと電源の供給サイドから「CO2排出ピークアウトとカーボンニュートラル(雙炭)」目標がもたらす機會と課題について話し合われた。
「第14次5カ年計畫」綱要で、「エネルギー革命を進め、クリーンで低炭素、安全で効率的なエネルギーシステムを構(gòu)築し、エネルギー供給の保障能力を向上させる」方針が打ち出されている。CO2排出ピークアウトとカーボンニュートラルの目標を予定通り達成するには、近代的なエネルギーシステムの構(gòu)築を急がなければならない。歴史ある化石エネルギー企業(yè)の代表として浙江能源天然気集団董事長の楊敬東氏は、「雙炭」目標の戦略を?qū)g踐する一方、エネルギー安全保障、安定供給、経済性を考慮する必要があるとの考えを明らかにした。比較的クリーンで低炭素な化石エネルギー源の天然ガスは今後も成長を続ける見通しだ。電力、工業(yè)、交通、建築の4大エネルギー消費分野において、天然ガスが今後も炭素削減にプラスの役割を果たしていくだろう。同氏は「CO2排出ピークアウトの後には、『天然ガス発電+CCS』によって実質(zhì)的なゼロカーボンが可能となる。また、天然ガス発電ユニットを改造して、水素燃料の使用も可能となれば革命が実現(xiàn)する」との見方を示した。
「雙炭」が國家戦略目標に格上げされたことで、エネルギーや交通分野のキーテクノロジーである電化エネルギー貯蔵も注目されている。寧徳時代黨委第一書記の孟祥峰氏は、この10年間に新エネルギー車を通じてリチウムイオン電池の技術(shù)、コスト、壽命が急速に進歩すると同時に、電化エネルギー貯蔵の設(shè)備容量も増え続けており、將來的にもまだ大きな成長の余地があると説明した。
世界的な二酸化炭素削減の流れの中で、歴史あるエンジン企業(yè)の米カミンズは技術(shù)開発や事業(yè)戦略の見直しを進めている。副社長の彭立新氏は同社の「多元化戦略」を紹介。リチウム電池や水素エンジン、水素燃料電池など新しい電源の出現(xiàn)を注視しながら同社は従來のエンジンを最適化し、CO2等の排出を削減すると共に新エネルギー電源の開発を続けているという。
CO2排出ピークアウトとカーボンニュートラルの目標達成ではエネルギーが主戦場、電力が主力軍となる。送変電業(yè)界の特に多結(jié)晶シリコン新素材の研究開発拠點、大規(guī)模太陽エネルギー発電事業(yè)者、風(fēng)力発電システムインテグレーターである特変電工股份有限公司の首席戦略官を務(wù)める趙儆氏は、同社としてエネルギー消費とエネルギー生産という2つの側(cè)面から「雙炭」に貢獻したいと話した。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2021年10月10日